「市民が学会とともに考える東京の地震防災」
- −阪神淡路大震災10周年行事−
- 主催
- 土木学会、日本建築学会、NPO法人東京いのちのポータルサイト
- 後援
- 内閣府、国土交通省、東京都
- 協賛
- (社)日本損害保険協会
- 日時
- 2005年1月8日
- 場所
- 建築会館(東京・三田)
- 内容
- 大惨事となった阪神淡路大震災から10年が経とうとしている中、今、東京で大震災が起こったらどうなるか!?という視点の下、学会がNPOに呼びかけて実現した、専門家も市民の目線で一緒に考えようというユニークなプログラム。
シンポジウムに参加しての第一の感想は、今までにない画期的な防災シンポジウムであったということ。その大きな理由は、土木学会、建築学会、市民NPOの三者の共催という点、またそこに行政も加わって、市民と街と生活の防災について考える活きたシンポジウムであると実感できたからだ。
◆基調講演
○阪神から東京へのメッセージ(小田順子(NPO法人東京いのちのポータールサイト))
○神戸市長田の商店街からのメッセージ(伊藤正和(神戸市長田大正筋商店街副理事長))
○阪神・淡路大震災から学ぶ本当の教訓(目黒公郎(東京大学生産技術研究所))
◆パネルディスカッション第1部
『耐震対策の現状と課題』
○高速道路(和泉公比古(首都高速道路公団))
○鉄道(石橋忠由(JR東日本))
○木構造(坂本功(東京大学))
○コンクリート系構造(北山和宏(東京都立大学))
◆パネルディスカッション第2部
『来るべき地震に備えて』
○行政(柴田高博(内閣府))
○災害時行動(片田敏孝(群馬大学))
○東京の震災像(中林ー樹(東京都立大学))
阪神淡路大震災においては、死因の8割が建物倒壊によるという事実から、上記の内容で各専門家からの様々な意見、現状を聞けたことは大変に参考になった。総合司会を安井潤一郎氏(NPO法人東京いのちのポータルサイト)として、防災を身近に考え、震災時の被害をできるだけ少なくすることの意味、意義を感じられるシンポジウムであった。
講演には、こっそりと!?市長さん、各市町村の防災担当の方もが聞きに来ていて、このように意識の高い人がいる地区は、防災に積極的であり、安心して暮らせる街作りに大変期待がもてる。しかし、市民の中からこうした意識が高まったとしてもなんら問題はない。『防災は自分自身で』が基本であるというのは、今回のシンポジウムでも通して共通の意見であった。自分と自分の家族くらいは守る気持ちで、震災時を想像し、実際に防災行動をおこしてみようではないか。