「第24回鉄道事故復旧訓練」
- 主催
- 京浜急行電鉄株式会社鉄道本部
- 日時
- 2005年10月18日
- 場所
- 横須賀市久里浜事業所
- 目的
- 重大事故発生時における機敏な対応を図る
- 内容
- (1)事故発生から復旧までの情報収集と広報活動の融合化
(2)お客様の安全な避難誘導の実施
(3)復旧作業における基本動作と安全確認の徹底
京浜急行電鉄による鉄道復旧訓練を見学してきました!天候は悪く、台風の影響のためか暴風雨でしたが、訓練は決行されました。
簡単にいうと、「走行中の電車が、大地震に遭い、列車は脱線、架線は切れ、信号機は倒れ、倒木がもたれかかった状態になっている。車両の中には怪我人が閉し込められている。」と、こんな状況です。これを目の前にリアルに再現してあるんです。
この状況のなかで、「車掌さんによる現状確認」からはじまって、「電車の仮運行」までの一連の作業を訓練するというものです。

見学者用のテントの中には、モニターが用意されていました。訓練の開始とともに、モニター内には臨時ニュースが流れはじめます。
本物のテレビ放送と見まちがう程の出来栄えです!すごーい!

この訓練では「首都圏直下型地震」が物語りになっています。
震度分布図も出来が良すぎて、背筋がゾクっとしました。

大地震に見舞われた電車では、先ずは乗務員さんが、お客さんや車両の被害の確認作業を行います。当日は雨で最悪のコンディションでしたが、乗務員さんによる確認作業はとってもスムーズ!
写真は、神奈川県警のおまわりさんに被害状況を報告している様子です。(ピンボケ写真でごめんなさ〜い)

続いて、ケガをしたお客さんを救うために横須賀市消防局の救急隊員が駆けつけます!
電車の前にいる銀色の制服を着ている方が、訓練に参加している隊員さん。手にもっているオレンジ色のサーフボードのようなものが担架です。
※手前にいるヘルメット姿の方々は「見学中の隊員」さん

列車の下には大きな丸太がゴロゴロ!
これじゃー、脱線するのもうなずけます。

人命救助が終わって、ここからが本当の意味での復旧作業です。
電車にもたれかかった木をチェーンソーで切断して、肩に担いで安全なところまで運び出します。

続いて、救援と書かれた黄色い列車がやってきました!列車の中央には、たくさんの人が乗っています。
突然ですが、ここでクイズです!このおじさん達は、これから何をするのでしょうか??
- 正解は「次の写真↓」で -

正解は、「脱線した電車を線路に戻す作業」です!
写真の中央に映っている銀色の筒が「電車用のジャッキ」で、左右に1本ずつセットして使います。左右のバランスを注意しながら持ち上げて、ゆっくり線路へと戻していきます。

電車が線路に戻ったと思ったら、さっきとは違うカクカクした黄色い列車がやってきました。
この黄色い列車が、架線が切れて動けない電車(さっきまで脱線していた電車)を連結して、グイグイと力強く引っ張っていくのです。

電車がいなくなったら、今度は壊れた枕木(まくらぎ)の交換です。交換といっても、復旧作業では、「仮の枕木」を使うそうです。
シャベルにはロープが付いていて、向かい合わせになったおじさん2人で、1本のシャベルを操っています!素晴らしいコンビネーション。

これは、「仮の枕木」を使ったところは「ゆっくり走る」必要があるため、スピード制限を知らせる標識です。
「最高速度40キロ」を表しているそうです。

切れた架線の修理と、架線を支えている鉄塔の交換作業の様子です。(はしごを使った空中での作業は、危険そう)
激しい雨の中でも着実に作業をこなしていく様子は大変素晴らしかったです!
このあと試運転をして、一連の復旧作業は「終わり」です!訓練に参加された皆さん、本当にお疲れさまでした。
訓練参加者は、京浜急行の社員の方だけでなく、関連会社はもとより、神奈川県警・横須賀市消防局にまで及びます。訓練は、それぞれの作業だけではなく、各担当者間の連携も非常に重視されていて、とても現実味のあるものでした。
ボクは今回の見学に参加して、訓練は、実際の「災害現場で活きる経験」をすることが重要なんだと改めて感じました。