公開セミナー「地震災害とリスクマネジメント」
- 名称
- 横浜国立大学安心・安全の科学研究センター
公開セミナー「地震災害とリスクマネジメント」
- 主催
- 横浜国立大学安心・安全の科学研究教育センター
「高度リスクマネジメント技術者育成ユニット」実行委員会
- 日時
- 2005年12月2日(金曜日)15〜17時
- 場所
- 横浜国立大学
- 内容
- 「消防」と「損害保険会社」の立場では、地震の危険をどのようにとらえ、どんな対策を講じているのか。
11月のある日、一通のメールが届きました。読んでみると、横浜国立大学のかたがこのホームページを見て、わざわざこのセミナーが開催されることを教えてくださいました。どうもありがとうございました!
今回のセミナーの注目すべきところは、地震等の災害が話の中心ではなく、事前にどうしていれば被害を小さくできるかということを取上げていることです。そして、お話されるお二人は、「消防」と「保険」という全く異なる業種のそれぞれのプロフェッショナル。ね、おもしろそうでしょ!?
※危機管理とは、経営活動に生じるさまざまな危険を、最少の費用で最小限に抑えようとする管理手法。危機管理。危険管理。(大辞泉より)
セミナーとは全く関係ありませんが、横浜国立大学といえばタレントの「眞鍋かをり」さんが卒業した学校ということでも有名ですね。
まずはセミナー全体の説明から・・・。
このセミナーは、文部科学省科学技術振興調整費による新興分野人材養成プログラム「高度リスクマネジメント技術者育成ユニット」のワークショップIBの一環として行われています。
主な参加者は横浜国立大学の学生さんなのだそうですが、社会的啓蒙を図る目的で、一般の人でも参加できます。
横浜国立大学の机です!(笑)
トップバッターは、東京消防庁防災部防災課の瀧本英明さんです。今回のお話は「地震火災に対する研究と震災対策」。
地震火災の被害縮小のポイントは2つ「火災を出さない」「燃え広がらせない」。
そのため、東京都全域の「出火危険度」と「延焼危険度」を調査して、危険性が高いとされる数種の地震被害想定と照らし合わせ、いかに効率の良い消火活動が行えるかをシュミレーションを重ね、来たる日に備えているそうです。
続いては、株式会社損保ジャパン・リスクマネジメント自然災害RM室の泉太一郎さんです。テーマは、企業における「地震とリスクマネジメント」。
近年の大地震では、大企業でも生産設備等に大きな被害を受けたため事業稼働率が急激に落ち、企業の存続自体が危ぶまれるケースが見られました。
そこで、こちらの会社では、依頼のあった会社を「災害に強くする」というサービスを行っているそうです。
このサービスの流れは、先ずはその会社の事業を細かく分析し、災害によって影響を受けやすい部分の洗い出し(納入業者が災害に強いかも分析)を行います。
そして、みつかった弱い部分には改善策や回避策をたてて、被災後でも高い事業稼働率を確保するんだそうです。
今回のセミナーは「地震災害とリスクマネジメント」ということでしたが、日常のなかの「どこに危険(リスク)が潜んでいるか」の分析を徹底的に行い、そこで分かった情報をすべて数字等にデータ化していたことが印象的でした。
私たちの日常生活では、まだ起きていない災害や事故等について考えることを避けてしまいがちです。でもここで私たちの日常生活を再点検して、潜んでいる災害リスクをデータ化できたら、最適な「わが家の災害対策」への近道が見つけられそうですね!