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防災イベント体験レポート

公開セミナー「地震災害とリスクマネジメント」

名称
横浜国立大学安心・安全の科学研究センター
公開セミナー「人を活かすリスクマネジメント」
主催
横浜国立大学安心・安全の科学研究教育センター
「高度リスクマネジメント技術者育成ユニット」実行委員会
日時
2007年1月10日(水曜日)13:30〜16:30
場所
横浜国立大学
テーマ
技術システムの運用・管理に関わるヒューマンエラーの知識と、「学習理論」に基づくコミュニケーション活動という2つの切り口から、組織の創造的リスクマネージメント活動のあり方を考える

体験レポート

今回のセミナーは、かなりワクワクしながら参加しました。というのは、私にとって心理学は、まったくの未知の世界だからです。しかも、京都大学の有名な先生お2人のお話なら、「きっと面白いだろう!」と胸をときめかせての参加となった訳です。

※心理学とは、生物体の意識や行動を研究する学問のこと。(大辞泉より)

こちらのセミナーは、文部科学省科学技術振興調整費による新興分野人材養成プログラム「高度リスクマネジメント技術者育成ユニット」のワークショップIBの一環として行われています。

平成18年度は、今回で第4回目になるそうです。

主な参加者は横浜国立大学の学生さんなのだそうですが、社会的啓蒙を図る目的で、一般の人でも参加できます。特に今回は、スーツ姿の方が多く参加されていました。

写真は、セミナーを主催されている「安心・安全の科学研究教育センター」センター長の関根和喜さん。

トップバッターは、特定非営利活動法人シンビオ社会研究会会長で、京都大学名誉教授の吉川榮和さんです。

「ヒューマンエラーの諸相とリスク−賢く生きる道は?」ということで、原発や鉄道などの重大事故が起こる原因はどこにあるのか、そしてその解決するにはどうしたらいいのかをお話しくださいました。

続いては、京都大学大学院 人間・環境学研究科教授の杉万俊夫さんです。テーマは、「リスクとコミュニケーション−人間科学の立場から」。

「となりのトトロ」を例にして、サツキとメイにはトトロが見える現象を、現実の社会に関連付けてお話しくださいました。

原発や鉄道などの重大事故も、わたし達が日常を過ごす中で起こる事故と同じで、不注意が原因なだけでなく、マジメさやズルさなどの様々な要因によって生じているそうです。

どんなに高い集中力や精神力をもってしても、人が人である以上、ヒューマンエラーをゼロにすることはできません。 日々「怠けグセ」の気の強い人には、「もっと気をつけなさい!」ということは有効だと思いますが、ヒューマンエラー・ゼロを目指して「どうして間違えるんだ!」と叱ることは、「人間を止めなさい」と言うこととほぼ同じことなのかも知れません。

人間の注意力だけでは足りないところを、ルールやチェック・システムを事前に準備することで、人間をサポートする仕組みをつくることになります。 しかし、人間にはルールを押し付けられると反発する特性があります。また、チェック・システムを導入しても、他のことに高い集中力を奪われていたりしてその危険信号に気付かなかったり、システムが危険信号を発していると人間が知っていても、時間を守ろうとするマジメさから信号を無視してしまう場合もあります。

そのため、「管理する人」と「現場の人」とで、リスクコミュニケーションと呼ばれる、きちんとした対話が必要になってきます。お互いが相手の言い分を理解し、お互いが改善を望み、あるひとつのイメージを共有することができなければ、価値あるリスクマネージメントは完成しないということでした。

セミナーが終了して「やっぱり、人っておもしろいなぁ」と思いました。リスクマネジメントに限った話ではないと思いますが、いくら理論やルール、モラルなどで人を管理しようとしても、そこには限界がある。それは、その対象が機械やコンピューターではなく、人だからなんですね。

帰り道、私の頭を、相田みつを先生の「にんげんだもの」という言葉がかすめました。やっぱり今日は来てよかった。また次回も楽しいセミナーを楽しみにしています!